熊本で遺言書を作成するには?種類・費用・公証役場と失敗しない進め方

「熊本で遺言書を作りたいが、何から始めればよいか分からない」という方は少なくありません。結論から言うと、熊本で遺言書を作成する方法は大きく自筆証書遺言(自分で書く方式)と公正証書遺言(公証役場で公証人に作ってもらう方式)の2つがあり、確実に遺す想いを実現したい場合は公正証書遺言が有力な選択肢になります。この記事では、それぞれの違い・費用の目安・熊本での進め方を、順を追って解説します。
熊本で作れる遺言書の種類と選び方
一般的に利用される遺言書は次の2種類です。
自筆証書遺言は、遺言者本人が全文・日付・氏名を手書きし、押印して作成します(財産の一覧である「財産目録」はパソコンでの作成も認められています)。費用がほとんどかからない手軽さが魅力ですが、書き方の形式を1つでも誤ると無効になってしまうおそれがあります。作成した遺言書は法務局(熊本地方法務局など)で保管してもらう「自筆証書遺言書保管制度」を利用すると、紛失や改ざんのリスクを抑えられます。
公正証書遺言は、公証役場で公証人が本人の意思を確認しながら作成する方式です。専門家である公証人が関与するため形式不備で無効になる心配が少なく、原本は公証役場に保管されるため紛失の心配もありません。相続財産が多い方や、相続人どうしの争いを避けたい方に向いています。
熊本で公正証書遺言を作成する流れ
熊本で公正証書遺言を作る場合、おおむね次のステップで進みます。
まず、誰にどの財産を遺したいのかを整理します。次に、戸籍謄本や不動産の資料(登記事項証明書・固定資産評価証明書など)といった必要書類を集めます。書類がそろったら公証役場(熊本市や八代市などにあります)と内容を打ち合わせ、当日は証人2名の立会いのもとで内容を確認し、署名・押印して完成です。証人には未成年者や相続人など一定の関係者はなれないため、専門家に証人を依頼するケースもあります。作成日当日にいきなり完成するわけではなく、事前の準備と打ち合わせが重要になります。
熊本で遺言書を作成する費用の目安
自筆証書遺言は、自分で書けば作成費用はほぼかかりません。法務局の保管制度を使う場合の手数料は1件3,900円です。
公正証書遺言の場合は、遺言に記載する財産の価額に応じて公証人手数料が決まります。財産の額や相続人の人数によって変わりますが、数万円程度からとなることが多く、これに専門家へ依頼する場合の報酬が加わります。費用だけを見ると自筆証書遺言のほうが安く済みますが、無効になるリスクや相続手続きの円滑さまで含めて考えると、公正証書遺言のほうが結果的に安心できる場合も多くあります。
熊本で失敗しない遺言書作成のポイント
遺言書は、形式面だけでなく「内容」がとても大切です。特定の相続人に配慮するあまり、他の相続人の遺留分(最低限保障された取り分)を侵害してしまうと、かえって争いの火種になることがあります。また、相続財産の記載漏れがあると、その財産について改めて遺産分割協議が必要になってしまいます。熊本で遺言書の作成を検討する際は、地元の法務局や公証役場の事情に詳しい専門家に、内容の妥当性まで含めて相談することをおすすめします。
まとめ
熊本で遺言書を作成するには、手軽な自筆証書遺言と、確実性の高い公正証書遺言という2つの選択肢があります。費用を抑えたいなら自筆証書遺言(+法務局保管制度)、無効リスクや紛失を避け確実に遺したいなら公正証書遺言が向いています。ご自身の財産状況やご家族の事情に合わせて、無理のない方法を選ぶことが大切です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の事情に応じた判断は専門家へのご相談をおすすめします。相続・家族信託に関するご相談は、この街の相続(弁護士・司法書士 西田幸広)までお気軽にお問い合わせください。
